〈南米いけばなの旅〉ふたたび

• 秘すれば花―― パラグアイ編７［完］
• 秘すれば花―― パラグアイ編６
• 秘すれば花―― パラグアイ編５
• 秘すれば花―― パラグアイ編４
• 秘すれば花―― パラグアイ編３
• 秘すれば花―― パラグアイ編２
• 秘すれば花―― パラグアイ編１
• 時分の花―― アルゼンチン
• 変化しつづける芸術―― ウルグアイ
• いけばなの中の空間―― チリ
• 雲の上のデモンストレーション―― ボリヴィア
• 「花材」求める目―― ペルー
• 花の旅

《南米いけばなの旅》という本で賞をいただいて２０年になろうとしています。

その後　機会をあたえられ　いろいろな国で　花をいけさせていただきました。
数え上げても　４０カ国以上、都市にすれば　どのくらいになるでしょうか。
そのなかには　実は記憶もさだかでないところもあります。
花を観客の前で　いけていくデモンストレーション。
他の方に比べれば　いけばなの世界のなかでも　仕事として行った場所も回数も多いと思います。
条件や　風習や　気候も日本とは違った国々にも行きます。
回数を重ねるごとに　準備や　手順　プログラム　見せ方など　少しはわかってきます。
しかし　毎回ごとに違った新しさも発見するのです。

少し慣れてきてしまったと少しでも思うと　そっと２０年前の自分に会いに行くところが　
この（南米いけばなの旅）です。
書いておいてよかったと今は思っています。
初めて公式にいけばな使節として　足を踏み入れた南米への旅　
失敗も　どきどきも　感激も　ああ若いなあとほほえましいこともたくさんあります。

福島光加のむかしに　ご一緒に会いに行ってくだされば　うれしいです。